コミケは遠い空の向こうで

世間的にはお盆休みの終わり。オタ的にはコミケ3日目。 いつもの年の自分だったら、CD-ROM版カタログを早々に購入、手持ちの同人誌やホームページを参考にサークルを細かくチェック、プリントアウトしたマップを元に、ビッグサイトの中を買い回っていたとこ…

終戦記念日の1942

はじめて1942をプレイしたのは、高校時代、デパートの片隅のさびれたゲームコーナーだった。 太平洋戦争を舞台にしたカプコン製の縦シューティングゲーム。敵は飛行機のみで地上物なし、危険回避はボムではなく宙返り、ボスはたまに出る亜弥虎のみ、という、…

ちょいと遅めの夏休み・一時退院

大々的に始まったオリンピック。平日昼間から各種競技が開催されており、入院患者にはうってつけのコンテンツだ。朝からNHKやBSをザッピングしつつ、北島の金メダルも生で見ることができた。まあ、水泳や柔道なんて、オリンピックでしか見ないのだけれど。 …

10数年ぶりのガンプラ製作

説明書を見る。箱の中からパーツを探す。ニッパーでランナーから切り離す。爪切りに付いてるヤスリでできるだけバリを取る。必要な部品がそろったら、もう一度説明書を読みながら慎重にパーツを組み立てる。 プラモデル作りは仕事に似ている。マニュアルに従…

平熱になり、点滴も終了

先日の先生の言葉通り、2日前ぐらいから発熱は治まったようだ。今日の体温も36℃台。平熱に戻ったことにともない、点滴の日程も終了した。身体に管が入っていない状態はひさしぶりだ。気がねなくシャワーが浴びれるのはありがたい。 しかしこうなると、実際今…

美味くて安い病院メシ

一昔前、病院食の評判は悪かった。冷たい、マズい、変な時間に出る、等々。過去に入院経験のある母の話によると、病院の都合で午後4時に夕食を出すところもあったらしい。 ところが、5月からこっち、入院した二つの病院食はどちらも美味い。保温搬送機でご飯…

神山高校古典部シリーズ

氷菓 (角川文庫)作者: 米澤穂信,上杉久代,清水厚出版社/メーカー: KADOKAWA発売日: 2001/10/28メディア: 文庫購入: 17人 クリック: 956回この商品を含むブログ (574件) を見る愚者のエンドロール (角川文庫)作者: 米澤穂信,高野音彦,清水厚出版社/メーカー: …

38℃→39℃→40℃

抗がん剤の投与が途中で終わったとはいえ、やはり白血球数は下がっていく。それにともない、やはり前回同様の発熱症状が出てきた。パターンも似たようなもので、午後から夕方にかけて発熱、解熱剤の注射でとりあえず治まるという感じ。 ただ今回は体温の上が…

2回目の化学治療と副作用と

白血球数の回復の遅れ、網膜裂孔とその治療と紆余曲折があったが、白血病の治療の基本は抗がん剤を投与する化学療法の繰り返しだ。 自分の2回目の治療スケジュールは7月10日から5日間が予定されていた。中心静脈カテーテルから今回投与されたのは、キロサイ…

PSPとブルーレイとテレビアニメ

入院してしまうとオタ生活は一般に制限されるが、今回、テレビアニメに関してはラッキーだった。というのも、3月にSONYのブルーレイレコーダー、BDZ-X90を購入していたからだ。 家で見たいアニメの毎週録画をかけておき、PSPにおでかけ転送、PSPから病室のテ…

レーザー治療成功のお知らせ

今回、光凝固で網膜裂孔が治まる確率は半々だ、と先生から言われていた。それだけに今日の検診は緊張せざるをえない。暗闇の中で先生が強めの光を目に当てて、眼底検査を行う。ややあって、部屋を明るくした先生が椅子に座り直して言った。 「無事にレーザー…

寝たきりネットラジオの日々

「食事とトイレ以外は仰向けになって目をつぶっているように」 手術を担当した眼科医からの厳命だった。 それにしたがうと、自然とやることは限られる。音楽か、ラジオか、ドラマCDか。中でも重宝したのはネットラジオだった。好きなときに好きなものを好き…

のはなし

のはなし作者: 伊集院光出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2007/09/28メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 157回この商品を含むブログ (222件) を見る今回のお見舞いで、全然違う人から同じ本をダブって差し入れでもらったことがあった。一冊が『聖☆おにいさ…

2度目の告知――骨髄異形成症候群から白血病への移行

転院後はあわただしかった。前の病院からの紹介状はあるしカルテはある。とはいえ、新しい病院でも改めてデータは取りたいのだろう。レントゲン、心電図、CT、MRI、検尿、そして骨髄検査。なれない病院の中を行き来する数日だった。 そのあたりの結果がそろ…

イーモバイル 購入レポート

新しい病院では携帯の使用がOKということなので、イーモバイルの導入は最初から決めていた。モノはヨドバシにて購入、PCカードタイプで9800円也。年とく割・新にねん、スーパーライトデータプランだ。実は、前の病院でもこっそりPHSでも接続していたことがあ…

駅から至近 最上階角部屋

前日は実家に泊まる。ひさびさの病院以外での宿泊や食事は思った以上に新鮮で楽しかった。そして午後、転院先の病院へと車で向かう。入院も二回目ともなると、不安もあまりない。 受付でしばし待ち、看護士さんに案内された部屋は最上階の角部屋、なんと個室…

転院編その2:自宅経由・羽田発千歳行

転院日が決まってからは、お見舞いのラッシュだった。東京から札幌は遠い。これを機会に、旧友、元同僚、取引先、いろんな人が訪れてくれて本当にありがたかった。 転院当日はあわただしかった。 一ヵ月程度とはいえ、差し入れを含め荷物はそれなりの量にな…

転院編その1:東京か札幌か、あるいは自宅か親元か

東京で入院するか、地元で入院するか。地方から上京してきた者が、長期療養するときに悩ましいのがこれだ。 東京であれば、自宅にも近く、会社の友人もお見舞いに来やすい。専門の病院が多数あるのも利点だろう。一方の地元(自分の場合は札幌)の場合は、親…

入院中の日々のくらし(東京平日編)

お見舞いに来た人からよく受ける質問に、「入院中ってヒマでしょう?」というものがある。たいてい自分は「ヒマと言えばヒマだし、忙しいと言えば忙しいですよ」と答えるが、よく考えるとこれは答えになっていない。 そこで今日は、とある一日の生活ぶりを時…

K先輩のお見舞いと迫り来るなにか

今日は、大学時代のK先輩がお見舞いに来てくれた。読書家の先輩に、なにかオススメの書籍を貸してほしいと頼んでおいたところ、ミステリー、エッセイ等、揃えてくれたのはどれも好みに合いそうなものばかり。少しずつ読んでいくことにしよう。 K先輩は現在、…

読書感想文(06/12)

前回に引き続いての感想もろもろ。相変わらずメモ風です。 ENEMIGO エネミーゴ (光文社コミック業書"SIGNAL")作者: 谷口ジロー出版社/メーカー: 光文社発売日: 2007/11/30メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 3回この商品を含むブログ (4件) を見る …

脱毛についてのあれこれ

午前6時、カーテンからこぼれる朝陽に目を覚ます。さあ今日もバリッと行くか、とふとベッドを眺めると、枕に大量の毛髪が……。 ついに来た。これが、抗がん剤の副作用で有名な脱毛症状か。抗がん剤投与終了からしばらくたち、「もしかして自分の場合髪の毛は…

トイレにまつわる貯水量のはなし

今日のネタはシモネタゆえお食事中の方はご注意を。 というか割とどうでもいい話です。 ここの病院では、トイレで小の用を足すときは、いったんカップに尿をため、それをとある計測機器に入れる決まりになっている。その機器に個人のボタンを押して尿を入れ…

差し入れ本の感想文

いろいろ差し入れでいただいた本の感想をメモ風に。 ふだん読まないジャンルの本もいろいろとあり楽しめました。いただいたみなさんにあらためて感謝です。 人類は衰退しました (ガガガ文庫)作者: 田中ロミオ,山崎透出版社/メーカー: 小学館発売日: 2007/05/…

お花畑を枯らす強力な除草剤

「悪性白血球がほぼゼロになりました。感染症や発熱に気をつけてください」 朝の回診で先生から話があった。 抗がん剤投与からやや経過し、血液の中から悪性&良性白血球、赤血球、血小板がかなり少なくなる骨髄抑制の状態に入ったようだ。あわせて今日は、…

ふたつのタンコブ

また、やっちまった……。 ズキズキするおでこを濡れタオルで押さえながら病室に戻る。 白血球に加えて、出血時に血を止めるはたらきのある血小板も減少しているこの時期、ケガは御法度だと先生からも言われていた。なのに、まただ。 前回は、ベッドから立ち上…

本日の病状とマリみて4冊

本日は発熱なし、発疹も小康状態で経過観察。 マリみて最新刊4冊を一気読みしてみることにします。一人マリみてday。ネタバレあり。 ん〜、一時はどうなることかと思ったけど、なんだかんだ言ってやっぱ面白えですな。百合ブームの火付け役だけのことはある…

発熱につぐ発熱

抗がん剤の投与が終了して3日目。今日の白血球数は順調に下がって300。 のせいもあるらしく、ここしばらく発熱症状が続いている。 だいたいパターンは決まっていて、 朝は平熱〜微熱(36〜37℃) 夕方に寒気とともに発熱が(38℃超) 解熱剤を飲んで寝る、発汗…

1ミリは五厘・院内床屋にて

自分が今行っているような化学治療を受けている患者は、抗がん剤の副作用で髪が抜けてしまうため、そして点滴治療のため髪が洗えなくなってしまうため、丸刈りにしてしまうことがオススメらしい。 検査等もひとまず落ち着いた今日、先生の許可をもらって病院…

お見舞いと差し入れと

入院してから初の日曜日。病院が休診なこともあって、いつもとは違う、微妙にまったりした空気が流れている。とはいえ、入院病棟は24時間365日営業。看護士さんはいつもどおりで、先生の回診もある。患者の病気がお休みになるわけでもない。 そんななか、大…