大学病院への紹介状

夕方、病院の診察室へ入ると、担当医師が院長先生へと変わっていた。風邪ではない、なんらかの病気になっている可能性があること、ただそれはここでは診断しきれないこと、紹介状を書くので大学病院の方で診てもらってほしい、といった話だった。紹介状の宛先は聞いたこともない、「血液内科」宛だった。
気になる病名についてははっきりとは語られなかった。肝炎かもしれない、肺炎かもしれない、ちょっと白血球の数が多めかもしれない。多少の不安はあったが、まあ大きな病院で見てもらえれば大丈夫だろう、そんな気分だった。
そんな状況を上司にファミレスで報告し、タクシーで早退、帰宅した。もうこの時は少し歩くだけでもつらかった。