差し入れ本の感想文

いろいろ差し入れでいただいた本の感想をメモ風に。
ふだん読まないジャンルの本もいろいろとあり楽しめました。いただいたみなさんにあらためて感謝です。


人類は衰退しました (ガガガ文庫)

人類は衰退しました (ガガガ文庫)

  • 黄昏の時を迎える人類、そして出現する新たな人類「ようせいさん」
  • 色恋沙汰のひとつもなく、寓話的に淡々と語られる展開
  • 「ようせいさん」がよくわからん
    • 生き物として明らかにおかしいだろう
      • つうか生き物じゃないのか
      • ファンタジーなので突っ込んでもしょうがないのか
  • 滅亡する恐竜が哺乳類を見るとこんな感じだったのだろうか
  • しかしユル系と思いきや、人称を揺さぶり、時制を揺さぶる2巻の手法には驚き
    • よくこんなの書けるなー……


下山事件(シモヤマ・ケース) (新潮文庫)

下山事件(シモヤマ・ケース) (新潮文庫)

  • 一気に読ませる勢いのある文章と内容
  • 下山事件って何?という読者と同じ地点からスタート、取材の過程を丹念につづっていくルポ形式
  • 50年という時を経て、次々に明からになっていく事実
  • つかみそうでつかめない真相、それもまたよし
  • それだけに、安易に現代とつなげて警鐘を鳴らす的な展開はやや浅薄に感じる


麻雀放浪記(一) 青春編 (角川文庫)

麻雀放浪記(一) 青春編 (角川文庫)

  • 下山事件と続けて読んで、気分はすっかり戦後
  • しょっちゅう視点が変わり、どうも散漫な印象を受けた
  • キャラクターの造形もずいぶんと大仰に過ぎるというか
  • 肝心の闘牌も、現在の全自動卓ではありえない、手積みでの仕込み(インチキ)を前提としているだけに、どうも共感できなかった
  • 映像で見たらまた印象が変わるのかもしれないが