読書感想文(06/12)
前回に引き続いての感想もろもろ。相変わらずメモ風です。
ENEMIGO エネミーゴ (光文社コミック業書"SIGNAL")
- 作者: 谷口ジロー
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2007/11/30
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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- 中南米が舞台のハードボイルドアクション
- 孤独のグルメもいいが、谷口ジロー的にはこういうのももちろんいいわけで
- 渋い無敵の男には美女とガン、そして犬がお約束か
- 昨年やってた良作アニメ「エル・カザド」を思い出した
- あとがきにもあったが、たしかに今こういうマンガは受け入れられにくいかもしらん
- 作者: 五十嵐雄策,しゃあ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA
- 発売日: 2004/10/08
- メディア: 文庫
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- タイトルにもなっている秘密の正体にまず脱力
- これか、これで来るのか、でもなあ……今どきこれはどうなんだろう
- 設定やストーリーはベタの一言
- しかしこう、美少女のコンプレックスを、クールで上から目線の主人公が解消する、って構図はまんまエロゲーという感じではある
- アニメ化するのか……
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/05/10
- メディア: 雑誌
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- 曰く「シャレで買ってきた」という差し入れだが、なんだかんだでほとんど読んでしまった
- 銀行や病院の待合室によくある中高年向けの本、という印象だったが
- 「インテリジェンス交渉術(佐藤優)」「僕はがんを手術した(立花隆)」といった連載から「道路国家より教育立国を(片山善博)」「世界同時貧困」といった提言記事まで、どれも幾分に興味深い
- 作者: 森達也
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2006/11/16
- メディア: 単行本
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要塞に変貌する東京拘置所、静謐な祈りが満ちるイスラム寺院、再開発の喧噪に埋もれる食肉市場、61年目を迎えた戦禍の慰霊碑……。第一線の映像作家が辿る都会の境界。不夜城のネオンにふらつき、ドヤ街の路上で酒を呑み、炎天の雑踏に漂い、そして隣人たちの息吹を感じる。現代の15の情景を活写した極私的ドキュメント。
- 波長が合うのかぐいぐいと引き込まれて読ませる
- しかし作者は2ちゃんの評判気にしすぎ
- 中でも引かれたのが松沢病院を訪れた「第5弾 彼らとを隔てる『存在しない一線』」
- いくつか引用してみる
統合失調症の発症率は総人口のおよそ一パーセント。この統計は、世界中ほとんど変わらない。百人に一人。決して稀な確率じゃない。彼らと僕らのあいだには、実のところは大きな障害などない。
狂人の真似とて大路を走らば、則ち狂人なり。悪人の真似とて人を殺さば、悪人なり。(徒然草 第八十五段)
少しだけ違う、つまり濃淡だ。その濃淡の領域に僕もいる。彼や彼女も、そしてあなたもいる。