のはなし
- 作者: 伊集院光
- 出版社/メーカー: 宝島社
- 発売日: 2007/09/28
- メディア: 単行本
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中身は、「免許証」「好きな理由」「節税」といったなんらかのお題をもとに書かれた、ショートコラム集。ファンでもない僕が楽しめるのかと思ったら、これが抜群に面白かった。
ネタのチョイス、話の持ってき方、読みやすい語り口、絶妙のギャグ、圧倒されたところは多数あるが、中でも一番うなったのがオチの付け方。きれいに落とすのもあれば、余韻を残すものもあり、さらりと流すものもあり。さすが元落語家にしてしゃべりのプロなだけある。
「なにか面白いことあった?」と聞かれて、「そういえば最近さぁ」と話せる人に僕はあこがれがあるのだが、この本にはそんな「面白いこと」が山ほどつまっている。
過去のいやな思い出や自分の失敗談を客観視してお笑いにできる、懐の広さにも脱帽だった。日々駄文を連ねてる身としては、この100分の1でも面白いこと書けるようになりたいもんです。
ちなみに、もう一冊の『聖☆おにいさん』に関しては一身上の都合により、論評を差し控えさせていただきます。