美味くて安い病院メシ

connolly2008-08-04

一昔前、病院食の評判は悪かった。冷たい、マズい、変な時間に出る、等々。過去に入院経験のある母の話によると、病院の都合で午後4時に夕食を出すところもあったらしい。
ところが、5月からこっち、入院した二つの病院食はどちらも美味い。保温搬送機でご飯もパンもおかずも温かく、栄養バランスが考えられたメニューはバリエーションに富んでいる。それでいて品数が多く、カロリーは一日1800kcal程度。万年ダイエッターをやっていた身からすると、ほぼ理想的な食事内容だ。さすが栄養士が考えて病院内で毎日作っているだけのことはある。
この手のメニューを外食で取ろうとすると結構難しい。しかもそれが一回260円(保険込みの実質支払額)で食えるのだ。


今でもよく聞く不満が、量が少ない、というのと、メニューが高齢者向けに寄っている、というもの。しかし自分的には、ダイエットの成果か年を取ったからか、量が足りないとはほとんど感じないし、最近味覚が枯れてきた部分もあるので、渋いメニューはそれはそれでおいしくいただけている。そもそも入院患者の年齢構成を考えれば、高齢者向けになる部分があるのはやむをえないところだろう。かといって、時々出るハンバーグや唐揚げといった若向きメニューもそれはそれでおいしい。逆に、大食な人や偏食が多い人にはキツいのかもしれない。
そういえば孤独のグルメ 【新装版】の特別編も病院食だった。しばらくは「シャバじゃお目にかかれない」メニューを堪能することにしよう。