ちょいと遅めの夏休み・一時退院

大々的に始まったオリンピック。平日昼間から各種競技が開催されており、入院患者にはうってつけのコンテンツだ。朝からNHKやBSをザッピングしつつ、北島の金メダルも生で見ることができた。まあ、水泳や柔道なんて、オリンピックでしか見ないのだけれど。


さて、先週行った骨髄穿刺の結果が出たようで、現在は寛解状態と言うことだった。また、自分の白血病のタイプ(骨髄異形成症候群からの移行型)は、化学療法が効きにくい一方、症状の変化がゆるやかで、すぐに悪化する可能性も低いらしい。
骨髄移植については、血縁者の兄二人は残念ながらHLAのタイプがあわず不適合、骨髄バンクに問い合わせてコーディネートを進めている段階だ。適合者は全国で数十人いるらしく、これならなんとかなりそうだ。
あわせて今後の治療方針について先生から説明があり、おそらく10月頃になる骨髄移植に向けて体調を整えていく由。各種数値が悪くなれば抗がん剤治療をもう一回行うかもしれない、という話だった。


その一方で、今の自分の体調はかなりいい。そこで、一時退院してリフレッシュするのはどうか、という提案が先生よりあった。自分としては願ってもない話だ。家族とも話をつめ、8月17日から8月27日まで10日間、一時退院することとなった。ようするに、今入院しててもあまりやることがないのだ。
気になったのが、自宅や職場のある東京を訪れてもいいか、という点。
「人ごみも多そうですし、内科の医者としてはオススメできませんが、どうしても、というのであればしょうがないですね」
割と「どうしても」であるゆえ、東京行きを決意する。行く時期は飛行機が安くなる8月最終週の8月25日から27日にしよう。
今回は前回の東京→札幌行と違い、白血球の数値もいいので食事制限もない。いつの間にか大量になった病室の荷物を片すのは若干面倒だが、久々のシャバの空気を存分に味わってくることにしよう。