一時退院の日々・札幌編

一日の大半をベッドの上で過ごし、白い壁と、ブラウン管と、液晶画面を眺めるだけの入院生活も、ある程度健康ならさほど悪くはない。ただ、さすがに3ヶ月もたつと徐々にあきがくるのも確かだ。消耗していく部分もある。そこに一時退院はナイスタイミングだ。外に出たらやりたいこと、をリストアップしてその日を楽しみに待っていた。


荷物を抱えて実家に戻って、与えられた自由な時間。なにをやってもいいのはいいものだな、とあらためて思った。そしてもうひとつ、ずっと個室入院生活だっただけに、「おはよう」と声をかけて「おはよう」と返してくれる存在がいるのもありがたかった。
札幌での一週間、やりたいことのリストはこんな感じだった。

行動方面→
「墓参り」「散歩」「スカイクロラ鑑賞」「パークゴルフ」「マンガ喫茶」「ゲーセン」「本屋」「札幌の友人宅へ行く」「兄の家に行く」
食方面→
ジンギスカン」「寿司」「びっくりドンキー」「みよしの」「豚丼」「カニ」「ラーメン」

これらは、周囲の協力もあってすべて達成することができた。その分、スケジュール的はややツメツメではあったが。あらためて家族と友人に感謝したい。
複雑な気持ちで訪れた墓参り、まっすぐ打つのが難しいパークゴルフ、深夜までゲームに明け暮れた友人宅の訪問は、特に印象に残っている。病院食では絶対に出ない、寿司や豚丼カニもうまかった。やっぱりカニはタラバガニに限る。


しかし退院して実感したのが体力の落ち具合。歩くのは特に問題ないのだが、ダッシュや階段の一段飛ばしをやろうとすると足がガクガクする。リハビリではないが、この辺は無理をしないように、徐々に強度を上げていくことにしよう。