だるさレベル上昇中

ひとくちで「だるい」と言ってもその症状には幅がある。
病気になる前のときも、「あーだりー、なんもやる気しねー」なんてつぶやくことはしょっちゅうだった。ただこの場合の「だるさ」というのは9割ぐらいが精神的なもので、肉体的にはなんとかなる場合がほとんどだ。
一方、病気的に「だるい」という場合、それは肉体的なものが原因になる。今回の「だるさ」はそちらが理由だった。


血液の中の有効成分、白血球、赤血球、血小板が下がり続け、肝臓の負担が増えてGTP/GOP/γ-GTPの値がどんどん上昇していく。身体の中で悪い菌と戦っている度合い、炎症反応は10を突破した(通常値は0.3以下)。さすがに抗がん剤4種類は効いた。
もうこうなると、何をするのも面倒になる。症状的には、歯茎、のど、胃腸、節々の痛みがあり、ネットをするのもアニメを見るのもおっくうになる。今までも治療は行ってきたが、今回はさらなる異次元のだるさだ。ベッドの上に座っているのもつらいぐらいで、ベッドに横たわり、「つらい、きつい、痛い」と転がるばかり。眠りもかなり断続的で、寝具合もよろしくない。
お見舞いに来てくれた両親と話したり、どうでもいいテレビを流し見してなんとか気を紛らわせる。しかもこの「だるさ」というのは外見的にもわかりにくいし、人に伝えるのも難しい。


例によって、肝臓に効く薬、ケベラ・強ミノの注射、抗生物質の点滴、血小板・赤血球の輸血のスケジュールが断続的に組まれる。なんでもいいから早く上がって欲しい、と願うばかりだ。そしてこんな時に限って時間が過ぎるのが妙に遅く感じるのだった。