サイトメガロウイルスに陽性反応

移植後の患者はいろいろと気をつけなくてはならないことが多い。中でもその筆頭にあげられるのがサイトメガロウイルス(CMV)だ。
このウイルスは、そもそも多くの人がもとから身体に持っている。だが、骨髄移植後は免疫抑制状態になり抵抗力が下がる。するとウイルスが活性化してきて悪さをはたらく、というわけだ。
移植後患者がよくかかる症例で、ご多分に漏れず自分も先日の血液検査で陽性反応=クロが発覚した。


まあ、ともかくこうなった場合、抗ウイルス剤のデノシン(GCV)という点滴を1日2度投与して、CMVの撲滅をはかることとなる。あわせて看護師さんからもらった、CMVの症状とGCVの副作用について書かれてあるメモ的なガイドには、なかなか興味深いことが書かれていた。

CMV肺炎 〜 発熱、呼吸困難、乾性咳嗽(がいそう)
CMV膀胱炎 〜 排尿病、残尿感、血尿
CMV胃腸炎 〜 悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛、下痢
CMV網膜炎 〜 視力低下、視野暗点
CMV肝炎 〜 GOT、GPT
GCVの副作用 〜 骨髄抑制(白血球、血小板の低下)、肝機能障害、浮腫、嘔気、筋肉痛、頭痛


これだけ見ると、各方面に悪影響を及ぼす強力なウイルスで、恐ろしいとしか言いようがない。
とはいえ、「CMVは昔より早期発見ができるようになりました。適切な処置を行えば、そんなに心配することはないですよ」というのが先生の話だ。自分も陽性反応は出ているものの、自覚的な症状は特にない。早いところ点滴が効いて、シロ=陰性反応=になってくれることを祈ろう。