5月14日のカンファレンス、そして本退院

昨日の14日は本退院にむけてのカンファレンス(医者・看護師・患者・家族が参加しての説明会)があった。
「食事は調理後二時間以内のものを」「人ごみはなるべく避ける」「生ものとグレープフルーツは禁止」「旅行は控える」「掃除機の後ろには近付かない」など、移植後患者には生活上の注意点が多い。
中でも印象的だったのが、
「移植後というのは免疫力が下がっていて、赤ちゃんほどの免疫力しかありません」
という先生の話。たしかに、ある意味生まれたて(移植直後)なわけだから、用心に越したことはないだろう。


患者的に一番気になる退院の日程について、おずおずと聞いてみると、
「あ、それはいつでもいいですよ」
と、あっさりした答えが返ってきた。まだサイトメガロウイルスが陽性反応(1/0)なのでまだまだ先だろうと思っていたのだが、ウイルスが残っているから退院できない、というものでもないらしい。
さっそくその場にいた家族、看護師さんと相談して退院の日程を決める。早い方がいい、ということで、あっさりと15日に決まった。

本退院の日

今回は移植から通しで約4ヶ月の入院。荷物もそれなりの量になっている。だが、体調はリハビリのおかげで悪くはない。荷造りはサクサクと進んだ。
もっとしんみりしたものになるのかな、と思った本退院は、迎えてみると意外にあっさりしたものだった。主治医の先生へのあいさつは14日にすませたので、個人的にお世話になった看護師さんと少し話をかわし、ナースステーションとコーディネーターさん、リハビリルームにお礼を伝えて、いつものように部屋を片し、大量の荷物を転がして病棟を去ってゆく。
ちょっと違ったのは、これで最後だろうということで、病室で家族で記念撮影をしたことぐらいか。


とりあえずこれで、一区切りは付いた。
このあとは両親のいる実家で療養し、週一の外来診察に通い、社会復帰のタイミングをはかっていくことになる。今後を考えれば、むしろこれからが本番なのかもしれない。