抗がん剤治療の開始、あるいは入院期間の延長決定

再入院後から行われた治療、「免疫抑制剤を止めてGVLに期待する」の効果はかんばしくなかった。その間に、自分の末梢血には芽球(=白血病細胞)が増えはじめ、本格的な治療、つまり抗がん剤投与が必要になってきた。
こうなると、1ヶ月での退院というセンはもうない。初回同様、抗がん剤を何度かくりかえし、状態を見て再移植、という方向になるようだ。これからの治療期間がどれぐらいかかるのか、先生も今の時点ではなんとも言えない、とのことだった。


再発の場合、抗がん剤治療には「薬剤耐性」というめんどうな要素がついてくる。
初回に、たくさんの量と種類の抗がん剤を流し込み撃滅をはかった白血病細胞。ところがその攻撃に耐え生き残っている「薬剤耐性」を持った白血病細胞には、今までどおりの治療が通用しない可能性がある。どんなクスリでも、使い続けていると効きが悪くなってしまうことがあるのだ。(wikipedia:薬剤耐性


対策としては、

という手段が一般には取られている。


しかし今回は、初回治療の第一回で使った抗がん剤の組み合わせを試してみる、ということになった。
というのも、どの抗がん剤にどの程度「薬剤耐性」があるかは試してみるまでわからない。今までの抗がん剤が有効である例も少なくないらしい。まずは、初回でうまくいったこの治療で寛解をめざす、ということだった。


何度も使った抗がん剤だけに、入れられる方も気はラクだ。副作用もおおよその予想がつく。問題はこれでうまく寛解まで行けるかどうか、だけだ。
なんにせよ、また長期戦になるだろう。そろそろ、休職期間と傷病手当のカウントダウンが近付いてきたようだった。