Phonosheet 2004

 豪雨のコミケが行われた8月15日にひとり向かった先は代々木公園野外ステージ。開催されたのは野外レトロゲームRemiXイベント「Phonosheet 2004」。クラブでのレトロゲームサウンドイベントは時々ありますが(LEGEND、extend、chiptune tour Japanなど)、屋外型のイベントは自分が知るかぎりこれがはじめて。V6のコンサートでジャニオタが密集する代々木体育館の脇を抜け、会場には17時前に到着しました。
 しかしステージの上ではスタッフが機材のセッティングにかかっているものの、周囲を見渡してみるとこのイベント目的の客は数人の模様。こら違う意味で伝説になるかもなあ、と思いつつも開演を待ちました。
 徐々に夕闇が暗闇に変わる頃にイベントはスタート。音的にはタイトなリズムトラックにウワモノとしてゲームミュージックフレーズを乗せる、というのが基本。スーパーマリオファンタジーゾーン源平討魔伝アフターバーナーといったゲームミュージックファンにはメジャーなタイトルのサウンドをうまくテクノライズしてあり、一般のお客さんにも取っつきやすかったのではないでしょうか。OZka氏のファイナルファンタジーはちとどうかと思いましたが……。実際、その辺をたまたま通りかかったようなクラバー系のお姉ちゃんや外人夫婦も楽しく踊ってたのが印象的でした。
 いやしかし人数は少なかった。柵の中で踊り狂ってる人は十数人。柵にもたれて見ながらノってる人も十数人。動員としては30人前後ってとこでしょうか。狭いハコならともかく、この広さでこの人数は少々切ない。
 外という開放感も良かった。アレンジもうまかったし、DJもよかった。告知が足りなかったのか、コミケと同日開催というのがよくなかったのか、外で踊るってのが恥ずかしいのか。難しいところです。
 まあ、タダだし気持ちよく存分に踊れたしいいイベントだったな……と帰路に向かうと、なぜだか他のほとんどの客はみんなステージ方向へ。楽しくスタッフと歓談してるところから見るに、どうやら客の半分以上は関係者だったんでしょうか。謎です。