【day+6】血糖値が気になるお年頃

血糖値測定

それはday-3、10月26日のこと。
朝、血液検査にきた看護師さんとの会話で、衝撃の事実が明らかになった。


「今って、のど渇きます?」
「ふつうに乾きますけど……」
「特別乾きます?」
「特別? ふつうですかねー」
「血糖値385もありますよー」
ええっ!
そんな、385って言ったら、もう糖尿病の域じゃないか? いつの間にそんなことになってたんだ……。しかも移植を控えたこの時期に、ちょっとこれ、どうなってんだ?


周囲に糖尿病&予備軍の人が多いだけに、そのおそろしさは先刻承知だ。血液・血管系にも大きく関わってくるし、今の症状や治療とも無縁ではいられないだろう。ただでさえ、予後因子がよろしくないのにさらに血糖値とは……。
たしかにここのところ、熱が出た時にはスポーツドリンクや100%ジュースを多飲していた。ジャンクな間食も取っていた。運動不足は言わずもがなだ。それにしたって、こんなに急激に上がるもんなのだろうか。


昼前の回診で、先生から説明があった。

  • 血糖値が急激に上がったのは、熱冷ましのソルコーテフと抗がん剤の影響だと思われる
  • こちらも定期的にチェックはしていたが、数値の変化が急で驚いている
  • ただ、あくまで薬が原因なので、徐々に下がっていくはず
  • 当面、血糖値の検査とインシュリンの投与を続けて様子を見ていく

糖尿病患者の日課

ということで、「間食と糖分を含んだ飲物の禁止」の通達に加え、「一日三回の空腹時血糖値の測定」とそれにともなう「インシュリン投与」の治療方針が告げられた。
突然の飲食制限。指先にプスっと小さな穴を開けて、その血を機械で測る血糖値測定。値に応じてインシュリンを皮下注射。いかにも糖尿病という治療は、身体へのダメージ以上に、精神的にくるものがあった。


その後移植を経て血糖値は上下し、今では100〜200台に落ち着いている。インシュリンも、ポンプを使って点滴ルートから入れるようになったので、その意味ではラクになった。うまくいけば、治療が終わるころには正常な血糖値に戻っているかもしれない。


しかし糖尿か……。日記タイトルじゃないけど、ますます更年期っぽくなってきたな。ちなみに、尿から甘い匂いはしなかったです。