【day-0】臍帯血移植当日

臍帯血

よくある誤解だが、骨髄移植や臍帯血移植では手術などの外科的療法を行うわけではない。手術室に入って、麻酔をかけて、骨髄を切ったり貼ったり……ということはなく、無菌室に入って、ドナーさんの造血幹細胞(骨髄・臍帯血)を点滴で入れていく。
なので、「移植」自体はよっぽどのことないかぎり失敗することはない。峠をひとつ越えた、とは言えるが、まだまだ越えなければならない峠は多い。


今回のぼくの場合は、写真にあるような注射器が2本、ここに凝縮された臍帯血が入っており、それをCVルートから注入した。先生が手ずから行ったが、時間にして30分弱ぐらいだった。
体調としては、臍帯血移植終了後も比較的良好。
「今までもほとんど血球なかったわけだしそんなに変わらないでしょ」
とのよくわからない先生のはげましもあった。食事もなんとか取れている。できるだけいい状態を続けたいものだ。

さらなる峠

一寸補足。
このあとに待ち受ける峠はいくつかあって、順序としてはうまくいけば、

  1. 感染症や合併症にならずに、生着まで過ごす
  2. ドナーさんの臍帯血が無事に骨髄に生着する
  3. 血球が回復する
  4. 新しい骨髄が活動を開始して悪い細胞を撃滅させる

という感じになる。
北海道もそろそろ冬、札幌でも初雪を記録した。スタッドレスタイヤのCMも増えた。なれない峠越えは事故りやすい。慎重を期して進むことにしよう。