【day-0】臍帯血移植当日
よくある誤解だが、骨髄移植や臍帯血移植では手術などの外科的療法を行うわけではない。手術室に入って、麻酔をかけて、骨髄を切ったり貼ったり……ということはなく、無菌室に入って、ドナーさんの造血幹細胞(骨髄・臍帯血)を点滴で入れていく。
なので、「移植」自体はよっぽどのことないかぎり失敗することはない。峠をひとつ越えた、とは言えるが、まだまだ越えなければならない峠は多い。
今回のぼくの場合は、写真にあるような注射器が2本、ここに凝縮された臍帯血が入っており、それをCVルートから注入した。先生が手ずから行ったが、時間にして30分弱ぐらいだった。
体調としては、臍帯血移植終了後も比較的良好。
「今までもほとんど血球なかったわけだしそんなに変わらないでしょ」
とのよくわからない先生のはげましもあった。食事もなんとか取れている。できるだけいい状態を続けたいものだ。