倦怠と焦燥の日々

なんとなしの不安をアルコールで流し込み、ぐずついた意識をカフェインでごまかす。しかし、いつになって「それ」は晴れることがなかった。このモヤはいつまで続くのだろう。いったい晴れることがあるんだろうか。そもそも、晴れていた日なんてあったのか。それすらあやしくなっていた。
処方箋ははっきりしている。ともかくやれ、だ。トモカクヤレ。セリフが空虚に響く。だがいったい、どうすればスタートできるのか。差し込むキーを持たないままに車に乗ったようだ。意識だけがカラまわりし、せかす声が数倍になって響く。
押しつぶされそうなプレッシャーをさけるために、ぼくは無意識の間に慎重に責任と行動を回避する方向に動いていた。仕事をしてるように見せ、その実、何もしていない。ここのところ、そんな日々の繰り返しだった。
やがてそれは知らない間に自分をむしばんでいく。はたしてぼくに何ができるのか。本当にできるのか。いや、なにもできないんじゃないか。自宅と会社をただ往復する日々に摩耗していくのがはっきりと感じられる。
ふと、突発的に自殺をしたり犯罪を犯す人の意識はどうなんだろう、などと考える。
そして、こんな文章なら、いくらでも打ち込めそうな気がした。