新iPodのキラーコンテンツにはアニメOP/EDを提案

http://www.apple.com/jp/ipod/ipod.html
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0510/13/news010.html
かねてからの予想通り、動画対応のiPodが発表、即日発売が開始された。
ソツのないiTunesのバージョンアップ、iTMSでのムービー販売開始もさることながら、動画が再生できるガジェットとしてみても、30GBで136g、動画再生3時間という仕様は特筆すべきものだ。
持ち運んでムービーを見る、という点ではPSPがライバルだろうか。今のところ、重量、HDD容量では圧倒的に新iPodが有利だが、液晶の品質もぜひ比較してみたいところだ。
最近出た動画再生ガジェットでは「Creative Zen Vision 30GB」もかなりがんばっているように思えたが、さすがにこのiPodの前では色あせる。「ポケットに入れられる」「操作性がいい」「購入した動画を見られる」という魅力は何物にも代え難い。正直自分もかなり欲しい。まだnanoを買っていなかったらさぞ悩んだことだろう。そしておそらく近い将来、メモリ型iPod(nano)も動画対応になるだろう。
動画圧縮フォーマットにはMPEG-4およびH.264ビデオを採用。QuickTimeの動向と標準フォーマットを考えれば当然の解だろう。
実際の使用シーンを考えてみると、おたく的にはまず「アニメを見る」というアイディアが思い浮かぶ。時と場所を問わず、お気に入りのあの作品、あのシーンを手元で見る。30GBもあれば全話も余裕だ。見どころだけを入れておくのも悪くない。
と、そこで感じるのがアニメ方面のソフトの弱さだ。Appleはミュージックビデオの発売に注力するようだが、実はアニメ業界には、iPodにおあつらえ向きの超強力なコンテンツが存在する。「時間は1分30秒前後」「音声とシンクロした高度な映像作品」「認知度も高くユーザーのニーズも強い」「新旧問わず相当な数のソフトがすでにある」……そう、アニメのオープニング・エンディングである。
想像してみよう。iTMSにアクセスすると、「ぱにぽに」「苺ましまろ「ARIA」といった新作アニメから、「エヴァ」「ガンダム」「ヤマト」といった定番、「ブライガー」「ミラクルガールズ」「Lain」といったちょっとマニアックな作品まで、多くのオープニング・エンディングがラインナップされている。もちろんすべて試聴が可能で、動画はマスターから起こした高画質・高音質なものだ。値段は時間も加味して150円〜200円程度が適切だろうか。一日のはじまりに電車の中元気系のOPで行く、落ち込んだときに癒し系のEDで慰める、といろいろなシーンで活用ができそうだ。
しかも、映像付きのOPやEDのみを入手するのは実は結構面倒だ。数千円もするDVDをそのために買うか、スカパーや本放送をチェックしておくか、OPだけを切り取る編集も必要になる。気に入ったOPやEDのためにシングルCDを買う人は珍しくないが、それが気軽に映像付で買えて、外にも持ち出せる、となればどうだろう。かなりのニーズはあるように思えるのだが。