つかの間の平和

などとダウナーな考えに陥るときがある一方、今の自分には、奇妙な充実感もある。


ご飯を美味しく食べられて、夜はなんとか寝られて、大も小も出は快調。熱は平熱、呼吸もちゃんとできていて、体力は多少落ちたものの日常生活は普通に送れる。
病室には、PS3PSPもDSもあれば、ネットがつながるThinkPadもある。読みたい本もマンガもDVDも積まれている。ブログで駄文を連ねてみるのもアリなら、新しく買ったプラモも手つかずだ。親や兄弟や親戚、友人がお見舞いに来てくれるのもうれしい。


「退屈してませんか?」とよく先生に聞かれるが、その点だけはまったく問題ない。前にも書いたが、化学療法中で体調がそれなりの時は、可処分な時間リソースが結構ある。何に振り分けていくか悩ましいぐらいだ。3度メシが食えて、ダラダラとオタ生活を過ごせる今はそれなりに幸せ、なのかもしれない。


もっとも、そんな間にも自分の血液工場は不良品をせっせと生産し、白血病細胞は身体の中を蠢いているわけだが。
きっと、つかの間の平和なのだろう。だけど、つかの間じゃない平和なんてない。せいぜい今を精いっぱい楽しむだけだ。
とりあえず、SYSTEM16版「ファンタジーゾーンII」の一周クリアをめざします。最後ムズー。