旭川・Dさんのお見舞い

旭川の友人、Dさんが骨折で入院した、と聞いた。Dさんには2度ほどお見舞いに来てもらったこともあり、これはお返しをするいい機会ではないか、それに、ふだん来てもらってばかりいる自分がお見舞いに行くというのも、なんというか面白い。
おりしも今は一時退院中。札幌在住のKさんと都合を合わせて、JRのスーパーカムイあたりで行こうかと画策していたところ、別途Yさんより休みが取れ、車が出せるようになった由。3人ならば料金的にも利便的にも車がいい。男3人で旭川までの日帰りドライブとあいなった。


札幌から旭川まではおよそ130km。行きは下道で3時間、帰りは高速を使って2時間、がおおよその目安だ。午前中に札幌を出発、空いた道を快調に飛ばして昼過ぎには旭川に着いた。
昼食は、隠れた旭川名所らしい390円でカレー食べ放題の店「こめ八」で。とはいえもう食べ放題でそんなに喜ぶお年頃でもない。ラーメンセットを頼み、カレー2杯を食べたところでギブアップ。デカ盛りメニューも多く、大食いの人ならもっと楽しめそうだったのだが。


Dさんが入院しているのは整形外科。なんでも、重機のタイヤ交換をしているときに、誤ってタイヤを足元に倒してしまい、右足くるぶしの骨を折ったとのこと。重機のタイヤは数百kgあり、相当な衝撃だったようだ。手術は行わずにギプスで患部を固定治療、全治は3ヶ月程度らしい。
仕事中のケガなので労災が適用され、治療費や給料は会社で補償されるそうだ。入院期間も短いようで、11月中には退院させられ、以降は通院での治療となるとの話だった。
思ったほど大きなケガでもないが、かんたんに治るというものでもない。スポーツ選手が急いで復帰してまたケガをする、なんてのもよく聞く。無理はしない方がいいだろうね、でも家でならいくらでもヒマつぶしはできるんじゃない、なんて話を。


入院患者として興味深かったのが病室のつくり。最近改築したというその病院は、木のぬくもりを生かした作りになっており、病室はすべてが個室。自分が入院している病院もそうだし、最近の流行なのだろうか。
食事を取るデイルームには大型プラズマテレビがあり、患者同士のコミュニケーションに有用そうだ。また、D端子付きデジタル対応15インチ液晶テレビが部屋に設置されているのは心底うらやましかった。こっちは未だに14インチのアナログブラウン管だというのに。リハビリルームが充実しているのは、さすが整形外科という感じだ。
お見舞い品を渡し、2時間弱ほどの滞在で引き上げることになった。「お大事にね」「ええ、お互いに」と部屋の出口であいさつを。
とはいえ、骨折はまず確実に治る病気だ。後遺症もないだろう。同じ病人とはいえ、うらやましく思う面がなくもない。ああいや、こういうネガティブな発想はよくないな。


帰り道に、雨の高速でワイパーが動かなくなる緊急トラブルが発生して大変なことになったのだが、これはまた別な話に。