リハビリをはじめた

きっかけは、看護師さんとの何気ない会話だった。
「最近、なにか困ってることありませんか?」
「そうですね、全然運動してないんで体がなまってるなー、ってのはありますけど」
「じゃあ、そろそろリハビリはじめましょうか」
そんな話の翌日、いつものようにウトウトしていた午後、リハビリ室からのいきなりの呼び出しには少々驚いた。ずいぶん対応早いなぁ、と。


さて、リハビリというとどういうものを想像するだろう。平行棒につかまって歩行訓練、ヒザや腰のマッサージや治療、軽い負荷での筋力回復トレーニング、といったところだろうか。
しかし、自分の場合、歩けない、ヒザが痛い、といった不具合は今のところない。まずはインストラクター(理学療法士)さんの指示に従って、握力の検査やら片足バランスのチェックやらをひととおりこなす。その後、
「特に悪いところはないみたいですし、退院にむけての体力作りをやっていきましょう」
ということで組まれたのは、少々(?)ハードなメニュー。


ニーグリップ片手20回ずつ、寝た状態からの腰上げを20回、腹筋20回、チューブで縛っての開脚運動20回、2kgのアンクルウエイトをつけての片足上げを20回ずつ。その後は、バランスボードを30秒目標で、最後に、エアロバイクを負荷1kg・脈拍数120目安で20分こぐ有酸素運動


ふだんは、ベッドとトイレを往復するぐらいしか運動していない自分にとって、これは効いた。しかもインストラクターさんがたえず声をかけてくれるので、さぼるわけにもいかない。リハビリ、というよりもジムにでも行っている感じだ。
とはいえ、体育は苦手だけれど体を動かすのはキライじゃない。ほっとけば、1日パソコンかTVに向かってる自分にとっては、いい気分転換にもなる。血液内科病棟では見られない、いろんな患者さんがいるのも興味深い。病院内で行けるジム感覚で、しばらく通ってみることにしよう。