病気とストレス

夜半に、友人のMくんがお見舞いに来てくれた。
最近読んだ本を貸してくれたり、病状を語ったり、オタ話に興じたり、と、そのうち仕事についての話題になった。上司のことや仕事内容のことでストレスがたまる部分がある、というちょっとしたグチだ。


1年以上休職している自分だが、たしかに働いてたときにはそれなりのストレスがあったな……、なんてことを思い出しながら、
「まあおれも、この生活あんまりストレス感じてないところはあるしなー」
と返してみると、
「いやいや、生きるか死ぬかの白血病患者がストレスないわけないだろ」
とツッコミを受ける。そりゃそうか。

自分でどうにかなること or ならないこと

お見舞いのあと、ちょっと考えてみた。
世の中には、自分の力でどうにかなること、と、ならないことがある。
で、ぼくの病気は、というとこれはもう完全に後者だ。自ら望んでこの病気にかかったわけじゃないし、治療の結果がどうなるか、自分の意志だけでどうにかなるものでもない。これからどうなるのか不安はある。あまり状況がよくないこともわかっている。ただ、そのへんを脇に置いておくことさえできれば、ストレスはぐっと少なくなる。


入院している理由が、シンプルに「病気を治す」ため、というのもいい。
ノルマがあるわけでもなく、人間関係に悩まされることもない。体調が悪くないときの一日は、休みの日の引きこもり生活と同じようなものだ。
まあ、これは一種の防衛機制、逃げ的な考え方かもしれない。病気を、自分の中に受け入れ切れてない部分もある。それに、身体的な不調が強く出てきたらそれどころじゃないだろう。さて、自分はどれだけのストレスに耐えられるのだろう。